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    動物の言葉



    忙しいときに「猫の手も借りたい」と言いますが、どこから来た言葉なのか知っている人は少ないかもしれません。

    元は近松門左衛門の「関八州繁馬」の中に「上から下迄おめてた事。

    猫の手もかりたいいそがしさ」とでてきたことからだと思われます。

    猫をモチーフにした言葉はたくさんあります。

    甘えるような声を「猫撫で声」と言いますし、狭いところを「猫の額」、熱いものが飲めないことを「猫舌」と言いますね。

    しかし、猫に関する言葉はもっと面白いものもあります。

    「猫の恋」という言葉を知っていますか?春の季語です。

    一月~三月にかけて発情する猫たちの様子を猫の恋と言います。

    「浮かれ猫」「恋猫」と言う場合もあります。

    また、変わりやすい女心を「猫の目」と言う場合もあります。

    目の大きさが変わるものを変わりやすさにたとえているわけですね。



    忠誠心の高い様子を「忠犬」と言いますね。

    また、忠誠心が高すぎる人のことを「権力の犬」と言ったりもします。

    よくもわるくも、犬は主人に対してとても忠実です。

    ところで、犬は涙が出ないことを知っていますか?涙を流さない冷酷な人のことを、「犬目」と言います。

    しかし犬が冷酷だから涙を流さないわけではないことはわかりますよね。

    犬は顔の筋肉がないと言われていますが、喜んでいる、悲しんでいるというのは顔を見ているとわかるものです。

    捨てられた犬のことを「野良犬」と言いますが、最初から飼われたことのない犬のことを「野犬」と言います。

    飼い主に理由があるとはわかっていても、野良犬の表情はとても寂しそうです。

    そして犬の言葉で一番有名なのは「犬猿の仲」という言葉ではないでしょうか。

    犬と猿は本当に仲が悪いのか…桃太郎では猿と犬が協力して鬼を倒しますし、犬が猿を育てる、または逆、実際にそういう実例があったりします。

    必ずしも仲が悪いわけではなさそうですね。



    じゃじゃ馬むすめと言うように、言うことを聞かない馬やあばずれな女の人のことを「じゃじゃ馬」と言います。

    「餞(はなむけ)」という言葉は、実は馬から生まれてきました。

    馬が鼻を向ける先…という意味らしいです。

    旅立つ人におくるもののことを餞と言いますね。

    春の野を子馬が走ることを「春駒(はるこま)」と言います。

    馬の季語は春と秋が代表的で、秋は「馬肥ゆる」「秋の駒」と言います。

    サラブレッドが出てくる前、日本の馬はそこまで速い馬はいませんでした。

    ですから速く走れる馬は重宝していました。

    優れた馬のことを「龍馬(りゅうめ)」「駿馬(しゅんめ)」と言いました。

    水の神の子供という伝説もあるくらいです。

    ギリシア時代のペガサスが伝わってくるようになると「天馬」という言葉も生まれてきました。

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